Revisiting The Boswell Sisters
テンポに緩急をつけた3人のボーカル、メジャー・マイナーの転換等による生成されるハーモニーは、"ジャズ"そのもの
彼女たちがトリオでレコードを残した期間は、1930年から1936年までの短期間であるものの、Brunswickに良い録音を残しています。その中で1枚選ぶのであれば、"Heebie Jeebie(Brunswick 6173)"です。
"Heebie Jeebie"は特に意味のないワードです。このワードがレーベルに初めて刻まれたのは、Louis Armstrongが1926年に録音した"Heebie Jeebies(Okeh8300)"です。当レコードは、アドリブのスキャットが録音された初めてのレコードとも言われるものです。
さて、当盤は、1931年の録音。当然ながら、Louisのレコードを意識したタイトルであり、彼女たちは、LouisがOkeh8300でやったように、意味のあるような、ないような歌詞を、3人の絶妙なハーモニーで"聴かせる内容"に仕上げています。
また、当盤のもう一つの魅力として、Manny Klein、Tommy Dorsey、Jimmy Dorsey、Eddie Langといった若き白人ジャズミュージシャンの演奏が挙げられます。Youtubeにアップしてみましたので、よろしければご覧ください。
The Boswell Sisters ; Heebie Jeebie
Boswell Sistersは、多くのジャズファンに聴かれるアーチストではないとは思いますが、このような魅力的なレコードを聴かないのは、もったいない!と思います。